【摂津市】「市民活動支援講座」アニメーション監督・演出家の山本寛さん
別府コミュニティセンターで行われる市民活動支援講座に行ってきました。
今回の講座は、アニメーション監督・演出家である、山本寛さんです。
アニメファンが呼ぶ聖地と地域活性化についてのお話が聞けました。
まず冒頭に、聖地とは宗教とは異なるということを丁寧にお伝えされていました。
聖地とは、アニメ作品の舞台となるロケ地のことですね。
アニメだからこそ何の変哲も無い場所が聖地になります。
もちろん、いい作品であることは必須ですが。
アニメの聖地が、地域活性化とどのように結びついているのかということですが、まず、人気が出たアニメの作品の場所が、小さな町の学校や住宅地だとどうなるか…
アニメファンは、作品に対して熱心な人が多いので、作品で使われた現実の場所に行きたくなるのでしょう。
となると、例えば小さな町の学校に、カメラを持ったアニメファンがぞろぞろと押しかけてくるとどうでしょうか?
住民に迷惑がかかってしまいます。
実際にそういったケースはあるのですが、最近は人が集まっているところを作品の舞台にするようになりました。
神社や飲食店を舞台に、面白いストーリーが出来上がるとどうでしょう?
その地域に経済効果が生まれます。
例えば「君の名は」の聖地である岐阜県飛騨の経済効果は1年で185億円だったそうです。
全国の行政は羨ましいですよね〜
聖地化した地元の商工会はビジネスチャンスと捉えて、アニメの作品のイベントをいくつも開催します。
グッズの販売もするでしょう。
そこで重要な課題が出てきます。
版権、著作権への理解です。
これをスルーして、勝手にアニメのキャラクターを使用した◯◯焼きや◯◯煎餅などを作ると大問題です!
版元は、地元との連携が重要になります。
また、ファンが、版権を持っている製作委員会を通さずに、直接クリエイターに話を持っていくとこはご法度!
経済効果を上げたい地域の商工会等の方は、コンテンツーリズムは、版権ビジネスだということを理解することが必要です。
山本寛さんは、「摂津市を舞台にしようかな〜」って言っていただいたときは、リップサービスだとしても嬉しかったです。
しかし、出身地の箕面は舞台にはしないそうで、山本寛さんの意識しているルート上に摂津市も乗っかっているとのことですので、まんざら可能性がなくはなさそう??
講演中、舞台にするとしたら、摂津市のココとかソコがイメージできている気配を感じたのは小生だけでしょうか…
とりあえずは、山本寛さんの次回作「薄暮」に期待しましょう〜
いわきの住民の少女と、原発避難民の少年とのストーリーだそうです。
これ以上は言えないとのこと。。
※山本寛さんの講演を聴きながら小生が自分なりに理解したことを記事にしております。山本寛さんのそのままの意見ではございません。
【おまけ】
NHK大河ドラマや、朝ドラのロケ地もすごい人気になりますが、数年くらいのブームで終わってしまいがちですね。
ところがアニメは実写より息が長く、10年以上もイベントが続いている聖地がたくさんあります。
アニメファンの作品に対する熱心さがわかります。
《つよし》
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