【摂津市の歴史】離宮「鳥養院」跡 ”あさみどりかひある春にあひぬればかすみならぬどたちのぼりけり”
摂津市鳥飼上に、離宮「鳥養院」跡があります。
平安時代の淀川の両岸には皇族の離宮や、貴族の別荘がたくさんあったとか。(ほぼ枚方から吹田にかけて)
鳥養院は宇多天皇の離宮です。
ここで有名なのが、大和物語。石碑には次の和歌があります。
あさみどりかひある春にあひぬれば
かすみならぬどたちのぼりけり
かすみならぬどたちのぼりけり
宇多天皇が鳥養院で遊んでいる時に、そこには江口(大阪市東淀川区)から遊女が来ていたのですが、ある一人の遊女に対して、
「大江玉淵の娘というのは本当か? 玉淵はとても教養深く才知に富んでいて,歌などを上手に詠んだ。この鳥飼という題を上手に使って歌を上手に詠んだならば,玉淵の実の子と認めよう」
と言いました。
そして歌ったのがその和歌です。
重要キーワードは
「あさみどりかひある」の中に「とりかい」が入っているところです!
歌の意味は、
浅緑が美しく見るかいの有る春にめぐりあいましたので
霞では無い私も立ちのぼるように私は御殿に昇りました
霞では無い私も立ちのぼるように私は御殿に昇りました
宇多天皇はたいそう気に入られたようで、衣服を与えたそうな。
同席していた公家の人たちも自分の服を与えたので、その遊女の部屋は衣服でいっぱいになりましたとさ。
鳥養院跡はこのあたり↓
[map]大阪府摂津市鳥飼上5丁目7[/map]
《つよし》
つよし
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