【摂津市】摂津市の子どもたち、自信は育っているが学習習慣に課題 〜令和7年度全国学力調査結果〜
令和7年4月17日に実施された「令和7年度 全国学力・学習状況調査」に、摂津市内の小学校10校(6年生623人)、中学校5校(3年生573人)が参加しました。調査の概要をまとめてみます。
※今回お知らせする結果は、学力や学習状況の一部分であり、 子どもたちの学力や学習状況、学校の教育活動などのすべ てを表すものではありません。
学力調査の結果
小学校の状況
国語・算数ともに全国平均を下回り、前年度から下降しています。理科についても前回調査(令和4年)から下降となりました。基礎的な計算力は身についていますが、読解・表現力や図形・データ活用の分野で課題が見られます。
中学校の状況
国語では全国平均との差が縮小し、改善傾向が見られます。数学は前年度と同水準を維持し、理科は前回調査から向上しました。全体的には安定していますが、論理的に説明する力に課題があります。
質問紙調査の結果
良くなった点
児童生徒の自尊感情が向上しており、「自分にはよいところがある」と感じる子どもたちが増えています。また、困った時に相談できる大人が学校にいると感じる子どもも増え、安心できる学校環境が整いつつあります。さらに、小学校では社会参画意識が、中学校では将来への目標意識が高まっています。
心配な点
授業時間外に「全く勉強しない」と答える児童生徒が増加しており、学習習慣の悪化が見られます。また、自分から課題に取り組む主体的な学習姿勢もやや低下しています。
スマートフォン利用について
調査では、ICT機器を使った学習時間に二極化が見られました。「全く使っていない」児童が全国より多い一方で、長時間利用する児童生徒も存在しています。

写真はイメージです
摂津市教育委員会では今回の調査結果を受けて、今後スマートフォン等の使い方や家庭での学習時間に関するルールを設けるなど、基本的な生活習慣・学習習慣を育むための支援を各家庭に求めていく方針です。
現在、子どものスマートフォン利用を制限する条例案が話題となっていますね。
今後の取り組み
学校では表現力向上のための授業改善や家庭学習指導の強化に取り組みます。家庭では生活・学習習慣の見直しや、デジタル機器利用のルール設定が求められています。教育委員会では指導体制の強化、成功事例の共有、保護者への啓発活動を進めていきます。

写真はイメージです
まとめ
学力面では改善が必要な課題が残っていますが、児童生徒の自尊感情や学校への安心感は向上しています。今後は家庭学習習慣の改善と、デジタル機器との適切な関わり方が重要な課題となっています。
摂津市HP
摂津市 教育委員会事務局 教育総務部 学校教育課
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