摂津市の朗読グループ・グッドムーン発表会は10月22日(土)に行われます。あの樋口一葉の「十三夜」が聴けますよ。
男女共同参画推進団体の朗読グループ・グッドムーンが、朗読発表会を開催します。
有名な文芸作品を声として聴くことによって、別の側面からの発見がありそうです。
それは作者が伝えたいことかも知れませんし、ご自身で読書している時とは違う観点が出るかも知れません。
文芸作品が大好きな人は、じっくりと朗読に浸ってみませんか?
第8回 朗読グループ・グッドムーン発表会
⚫️ 朗読作品
「十三夜」 《樋口一葉》
【とき】 10月22日(土)13:30開演(13:00開場)
【ところ】 摂津市立コミュニティプラザ3F
コンベンションホール
ウィズせっつフェスタ2013の「朗読グループ・グッドムーン」の朗読パフォーマンス。
※ウィズせっつサイトより
樋口一葉の十三夜をさらっと説明すると、、、
主人公のお関が高級官吏に見初められて妻となります。
しかし、息子が生まれてからは夫から冷たい扱いを受けます。
我慢の限界が来たお関は実家に帰ります。
しかし、父親からはこう諭されます。
「身分が高い夫はなにかと外の不満を家で当たり散らすこともあろう、山の手の暮らしができるのも夫のおかげ、同じ泣くなら母として泣け」と。
お関は婚家へ戻る決意をします。
人力車で婚家へ戻る月夜の帰路、その人力車を引いていたのは幼なじみの録之助でした。
ふたりは実はお互いへの淡い思いを心に秘めていた仲。
しばらく会わぬ録之助から聞いた話は波乱万丈の人生でした。
まさかの再会に驚いたふたりでしたが、もうお互いが全く別の人生を歩んでいることを知り、静かに別れていきます。
お関はこう言います。
「久し振りでお目にかかって何か申したい事はたんとあるやうなれど口へ出ませぬは察して下され、では私は御別れに致します」
そして、最後はこう締めています。
“大路の柳月のかげに靡いて力なささうの塗り下駄のおと、村田の二階も原田の奧も憂きはお互ひの世におもふ事多し。”
「村田の二階」とは安宿に住んでいる録之助、「原田の奥」はお関を指します。
決してメロドラマではない高い視点で書かれています。
妻や母親の立場での心情、人生の転換という普遍性などが描かれていますが、樋口一葉23歳の作品とは驚きですね。
十三夜とは十五夜から1ヶ月後にあたる日を言います。
中秋の名月と言われる十五夜からみて十三夜は、「後(のち)の月」と言われたりするそうです。
十三夜の10月は前線も抜け、晴れることが多いので、「十三夜に曇りなし」という言葉もできています。
さあ、朗読グループ・グッドムーンの「十三夜」、楽しみですね!
※Google検索画像より一部
摂津市立コミュニティプラザはここ↓
《つよし》