摂津市の大阪欄間(らんま)職人曰く「伝統工芸の姿、形より技術を残すことが大事」と、技術の技を受け継ぐために今日も造り続けます。

昭和43年2月創業の「木下らんま店」さん。

日経新聞に取り上げられていました。

 

欄間(らんま)とは、Wikipediaでは

日本の建築様式のひとつ。採光、通風、装飾といった目的のために天井鴨居との間に設けられる開口部材

とあります。

 

 

オーソドックス 欄間
Wikipediaより

これがいわゆるオーソドックスな欄間ですね。

 

 

しかし、西本願寺は超克された欄間がみられます。

西本願寺の欄間
Wikipediaより  CC 表示-継承 2.0

 

 

 300年の歴史を誇る大阪欄間の伝統を受け継ぐのは、「木下らんま店」木下文男さん(74)

 

日経新聞によりますと、

寺社や屋敷に飾られる欄間では通常、厚さ4~6センチの木材に図柄が刻まれるが、商家などで親しまれてきた大阪欄間は、薄い板を用いるのが特徴。屋久杉、 松、ケヤキ――。繊細な表現に合わせて素材にもこだわる。「奥行きのない木材を相手に、どう立体感を出すかが腕の見せどころ」。長年の修業で培った確かな 技が作品の細部に宿る。

木下らんま店

 

〜中略〜

 

木下さんの長女で同じく職人の朋美さん(46)は、生活に身近な小物類などを手掛ける。裏側に木立や波などが丁寧に彫り込まれた手鏡は、大阪府が地域の独自商品の販路開拓を後押しする「大阪商品計画」の支援対象にも選ばれた。

とのこと。

 

大阪欄間は300余年の歴史をもつ伝統的工芸品。

気品と格調がありながら、親しみやすい欄間として日常生活のなかに溶け込んでいます。

 

しかし、昨今は洋風建築が増えてきているので、欄間の受注は激減しているとか。

 

大阪欄間工芸協同組合の加盟店はピーク寺には40軒あったのが、今は8軒。

今後は欄間の技術を活かした新商品の制作にも力を入れているようです。

 

例えば、屏風や障子、羽子板、家紋彫刻額など・・・

 

風炉先屏風
木下らんま店ホームページより
風炉先屏風

 

他にも新商品があるようですが、これらをきっかけに大阪欄間の魅力が広まっていけばいいですね。

 

木下らんま店はここ↓

 

 

《つよし》

つよし

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