電波をシャットアウトさせた暗室で、電子機器が発する電磁波を測定するダイキン工業のテクノロジー・イノベーションセンター
摂津市にある、「テクノロジー・イノベーションセンター」
滋賀県や堺市に分散していたダイキンの技術者700人を集約させた技術開発拠点です。
空調機から出る電磁波を計測する電波暗室の画像が日経新聞で公開されていました。
※日本経済新聞より
プロペラみたいなのが並んでいる暗室ですが、奥に向かってらせん状にねじれているらしいです。
この10メートル法電波暗室は、
幅約11メートル、奥行き約20メートル、高さ約8メートル。
外部からの電磁波を防ぎ、室内で発生した電磁波も壁面の特殊材料が吸収し、室内で反射しないように設計されているんだとか。
その暗室で、エアコンなど測定対象の機器が出す電磁波だけを捉えるというわけなんです。
しかも、上下2段構造となっており、下にも暗室があるのです。
上下2つの部屋で、異なる環境を設定できるので、エアコンの室内機と室外機を別々の場所で同時に運転させて、電磁波を測定するしくみです。
どうしてここまで繊細なシステムができたのでしょうか。
空調機から出る電磁波は、ノイズとして家電製品に悪影響を与える等として、各国で基準が設けられています。
特にEUは厳しい基準と聞きます。
ダイキン工業のCORPORATE NEWSによりますと、
グローバル各市場の電磁ノイズ規制に、よりスピーディーに対応し、開発スピードの促進や製品の信頼性向上を図ります。
ということなんです。
電波暗室の画像を見て感じたのですが、ああいう大掛かりなことをしなければならないほど、日本中は電磁波が飛び交っているんでしょうか?
《つよし》